TechnologyとIntelligenceに憧れて

外資系ネットワーク・エンジニアの独り言。

2019-01-01から1年間の記事一覧

Vol 12:『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』 ユヴァル・ノア・ハラリ

『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』 ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之訳, 河出書房新社, 2016 本書は、ホモ・サピエンスの人間文化のその後の発展(歴史)を綴った物語である。著者は、人間の歴史の道筋を「認知革命」、「農業革命」、「科学革命」…

Vol 11:『GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略』 田中道昭

『GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略』 田中道昭著, 日本経済新聞社, 2019 本書は、現在のグローバル経済に大きな影響を与えている米中の巨大テクノロジー企業である、GAFA (Google, Apple, Facebook, Amazon)とBATH (Baidu, Alibaba, Tencent, Huawei)の…

Vol 10:『AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望』 丸山 俊一+NHK取材班

『AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望』 丸山 俊一+NHK取材班[編著], NHK出版, 2019 本書は、AIという時代のテーマについて、異なるジャンルの4人の知の巨人が語るAI登場以後のビジョンからこれから何が起きようとしているのか、人工知能の真のリスク…

Vol 9:『二十一世紀の資本主義論』 岩井克人

『二十一世紀の資本主義論』 岩井克人著, ちくま学芸文庫, 2006 本書は、長短織り交ぜた23編からなるエッセイ集である。著者によるあとがきにも記載されているが、各エッセイには、経済学者である著者の「貨幣論」と「資本主義論」が散りばめられている。 著…

Vol 8:『全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】』 中野剛志

『全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】』 中野剛志著, KKベストセラーズ, 2019 本書は、「目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】」に続く、同じ著者の第2弾である。前作と同様、本書でも「現代貨幣理論(MMT)」に基づき、日…

Vol 7:『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】』 中野剛志

『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】』 中野剛志著, 株式会社ベストセラーズ, 2019 本書は、当時の都市銀行、大手証券会社の相次ぐ破綻を契機とする金融不況、そして、その後約20年にわたる平成不況に関して、『現代貨幣理論』(MMT)の観点か…

Vol. 6:『ケインズかハイエクか』  ニコラス・ワプショット

『ケインズかハイエクか -資本主義を動かした世紀の対決』 ニコラス・ワプショット 久保恵美子訳, 新潮社, 2016 本書は、第二次世界大戦中に、ケインズとハイエクがドイツの爆撃機の襲来に備え、ケンブリッジ大学の屋根の上で夜間警備をしていた場面から始ま…

Vol. 5:『資本主義の終焉と歴史の危機』 水野和夫

『資本主義の終焉と歴史の危機』 水野和夫著, 集英社, 2014 本書は、現代日本が突き当たっている、超低金利、低成長の状況について、資本主義の構造の変化と資本主義に内在する矛盾を明らかにし、現代の資本主義が危機に直面しており、資本主義の次の社会シ…

Vol. 4:『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』 丸山俊一

『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』 丸山俊一+NHK「欲望の時代の哲学」制作班, NHK出版, 2018 本書は、ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエルが来日した際の発言・行動をまとめたものである。 本書は、彼の「世界は存在しない。」という発言か…

Vol. 3:『トランスヒューマニズム』 マーク・オコネル

『トランスヒューマニズム』 -人間強化の欲望から不死の夢まで-マーク・オコネル 著, 松浦俊輔 訳, 作品社, 2018 本書は、ジャーナリストである著者がトランスヒューマニズムと呼ばれるいくつかの活動に密着取材し、まとめた一種のルポルタージュである。ト…

Vol. 2:『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 新井紀子

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 新井紀子著, 東洋経済新報社, 2018 本書は、人工知能プロジェクトの「ロボットは東大に入れるか」でプロジェクトディレクターを務めた新井氏の著作である。 著者は、人工知能(AI)に関して話題となっている、次のよう…

Vol. 1:『負債論』 デヴィッド・グレーバー

『負債論』 - 貨幣と暴力の5000年 – デヴィッド・グレーバー 著, 酒井隆史 監訳, 高祖岩三郎/佐々木夏子 訳, 以文社, 2016 本書は、厚さ約5.5cmに及ぶグレーバーの大作である。本書は、「負債とは何か」を主題としてさまざまな観点から議論が展開される。筆…

ブログ開設しました。

これまで読んだ本に関する書評・コメントをFacebookに載せていたのですが、文章がかなり長くなることが多いので、ブログに記載することにしました。 しばらくは、Facebookに掲載したものをこちらに載せていきます。 本の書評だけでなく、何でも気軽に掲載し…